【薬学生 キャリア相談Q&A】高収入を得られる就職先は?

2022年11月15日 (火)

薬学生新聞

キャリア・ポジション代表取締役
西鶴 智香

西鶴智香氏

Q

 薬学部4年生です。就職先を考えるにあたり、とにかく「お金が欲しい」のです。昔からそう思っていました。薬剤師職はあまり稼げるイメージがありません。どこに就職したらいいのか、まったく分からないので教えて下さい。

A

 人が働くモチベーションリソース(やる気の源泉のこと)にはいくつかあって、その一つに「報酬」があります。高額の報酬がモチベーションになる人は多くいます。私は全く異論ありませんよ。

 さて、お金が欲しいとのことですが、まずは「得たい収入目標」を決めましょう。例えば、30歳でどのくらいの年収を目標とするのでしょうか?1000万円でしょうか。

 大学の新卒者を年収1000万円で募集している企業はいくつかあります。DXコンサルタント、語学力のある幹部候補生等、高いスキルがあればいきなり高年収での採用もアリです。薬学部卒で楽天やAmazonに就職した方もいるので検討してみてください。

 国税庁の調査によれば、平均年収の高い業種は電力やガス業、銀行や証券・保険業、情報通信業などです。薬学部卒でこれら3業種での就職も可能と思いますので、調べてはどうでしょうか。

 ちなみに国税庁の調査によると日本で年収1000万円以上の給与所得者の割合は男性7.1%、女性1.1%です。日本の全年代含む平均年収は男性532万円、女性293万円。こういったデータも参考にしてください。

 最後に二つアドバイス。年収が高めの企業だからといって、社員全員の年収が高いわけではありません。給料は、「やった仕事に対する会社からの評価」によって決まります。評価が高く、管理者になれば年収も上がります。

 若くして高年収を実現できる職種は社長です。私は30歳で独立しました。20代はできるだけいろいろな仕事を経験させてもらって、それを礎に30代で独立という働き方もありますよ。独立のメリットは、自分がやった仕事の成果がすべて売上(収入)となって返ってくるところです。もちろん、自分の仕事が相手に評価されなかったらノーリターンのリスクもあります。「毎月定額の収入がある会社員のほうがいい」と思うかもしれません。

 さて、高年収を得る道はいくつかありますが、どれを選択しますか?具体的に考えてみてください。



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