日本医療機能評価機構は11月28日、2012年の薬局ヒヤリ・ハット事例をまとめた集計結果を公表した。昨年の薬局におけるヒヤリ・ハット事例の報告件数は7166件で、そのうち医師の処方箋の誤りを薬局で発見した疑義照会関連が前年に比べて増加し、全体の10・2%と1割を突破した。初めて一般名処方とお薬手帳に関する事例も取り上げ、特にお薬手帳の確認から疑義照会を行い、重複して処方された薬剤削除につながった事例が多数判明。ヒヤリ・ハット事例の再発防止に、お薬手帳を活用していく重要性が明らかになった。
12年に報告されたヒヤリ・ハット事例は、調剤関連が6424件(89・6%)、疑義照会関連が730件(10・2%)、医薬品の販売関連が3件等となった。そのうち疑義照会関連のヒヤリ・ハット事例は前年の7・4%から増加し、全体の1割を突破した。