【薬学生 キャリア相談Q&A】実務実習で注意すべきマナーは?

2023年1月15日 (日)

薬学生新聞

キャリア・ポジション代表取締役
西鶴 智香

西鶴智香氏

Q

 薬学部4年生です。いよいよ実務実習が始まります。私はアルバイト経験が少ないので、職場のマナーをよく知りません。知らないままだと先輩方にとても失礼なことをしてしまうのではないかと不安です。働く場で、気を付けることをアドバイスしてください。

A

 実務実習が始まるのですね。大学によっては、実習開始前にマナー講座などが行われているようです。もし大学で外部講師の講座があれば、積極的に参加しましょう。実務実習の場は、先輩薬剤師が毎日働く医療の現場です。様々なマナーがありますが、基本的なことを一通り説明します。

 まず、時間厳守は当たり前のこととして、良好な人間関係づくりに欠かせないあいさつは、必ず“自分から”。職場では、朝は「おはようございます」「今日もよろしくお願いします」、昼は「お疲れ様です」、帰り際には「お先に失礼します」と言います。

 いつも口角を上げ、ハキハキした発声と素早い行動を意識してください。やってはいけないことは、「朝から下を向き、無表情で、ボソボソ小さい声での応対」。呼ばれたらすぐに「はい」と返答し、素早く行動します。社会人は、時間を大切にします。

 話を聞く時には、相手と視線を合わせましょう。視線を合わせることは、相手に関心を持って聞いていることを伝える意味があります。必ずやらなければなりません。視線を合わせるのが苦手な方は、相手の「瞳」を見るのではなく、眉間と眼のあたりをぼんやり見るようにしてみて下さい。視線を合わせない薬剤師は、医師からも患者からも感じが悪い人だなと嫌われますよ、気を付けて。

 話しかける際には「失礼します」と声をかけます。相手の話を聞く際には、必ず相づちや頷きを入れます。「はい」「ええ」「そうですか」等の言葉と、分かった際には必ず、大きく頷く動作をします。理解できなかった場合は頷かず、分かるまで質問をします。会話は全て必ず敬語で。大学生はもう十分大人です。敬語が綺麗に使えて当たり前。実習を機に、しっかりと敬語の練習をしましょう。

 これらを全て日頃から意識すれば、アルバイトの場面だけでなく、大学生活においても、先生方、先輩方との会話やサークルなどですぐに取りかかれます。実習だけでなく、日頃から意識して行動しましょう。



HOME > 薬学生新聞 > 【薬学生 キャリア相談Q&A】実務実習で注意すべきマナーは?

‐AD‐
薬学生新聞 新着記事
検索
カテゴリー別 全記事一覧
年月別 全記事一覧
新着記事
お知らせ
アカウント・RSS
RSSRSS