中央社会保険医療協議会は11月29日に総会を開き、外来診療の機能分化に向け、内服薬の多剤投与をめぐって議論した。現行の診療報酬体系では、7種類以上を処方した場合に減算対象となるが、医師の診療側委員は「不合理な制度で制限撤廃が必要」と主張。一方、支払側委員や患者代表は「現時点で制限を緩める必要はない」との見解で一致し、意見が対立した。
現在、7種類以上の内服薬を処方した場合、診療報酬で評価の低減措置が設けられている。ただ、7種類以上の内服薬を処方せざるを得ない患者が一定程度存在するとされ、処方箋料の減算を回避するために、処方制限等の対応を行ったことのある医療機関は38・5%に見られた。