【国試予備校の現場から】自身の成長を楽しんで

2023年4月15日 (土)

薬学生新聞

メディセレスクール社長
児島 惠美子

児島惠美子氏

 こんにちは。メディセレのしゃっちょう児島惠美子です。「春はあけぼの」。枕草子の有名な一説です。あけぼのとは、ほのぼのと夜が明けてくる頃のことです。寒さも緩み、日の出も少しずつ早くなる頃の明け方は気持ちが良いということです。新学年を迎え、皆さんの心も「あけぼの」になってきているでしょうか。

 薬学部は学年を重ねることで、勉強が大変になっていきます。こんなはずではなかったとか、来る学部を間違えたなどと思う時もあるかもしれません。高校時代の友人が遊んでいる時に試験に追われて、損をした気分になることがあるかもしれません。

 しかし、人が遊んでいる時に努力をしていることは、後々の人生で必ずみなさんにプラスの影響を与えてくれます。

 医療業界は強いです。勝ち組と言われます。景気に関係なく、どんな状況であろうとも世界的に必要とされる業界です。ゆえに、自分の選んだ道に自信を持ってください。そして、自分の成長を感じ、楽しんでください。皆さんが学んでいることは自分のためだけでなく、大切な人や社会のためになる知識です。メディセレ生が「国家試験に合格したことよりも、学んだ知識で母の病気に初期段階で気づけたことが嬉しい」と話してくれた言葉が印象に残っています。みなさんはそんなことを学んでいるのです。

 人間は生物の中で唯一、自分の成長を楽しむことができます。成長とは、今まで見えなかったものが見えるようになることです。学年が上がるたびに知識が増え、確実に成長していきます。是非とも自分の成長を感じてください。自分の成長を楽しめる人が、最終的に強いです。

 では、どんな人が成長しやすいのか?それは素直な人です。自分に柔軟な発想がなくても、柔軟な発想に賛同できるようになりましょう。頑張ってきた方法だと結果が出にくいと思ったら、変えることができるようになりましょう。マイナスの出来事が起こったら、受け取り方を少しでもプラスにできるように考えましょう。これらは勉強にも人生にも通じる上手くいく極意です。



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