メディセレスクール社長
児島 惠美子
こんにちは。メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。
2025年は「巳(蛇)」年です。蛇は脱皮しますので、「復活と再生」を意味し、金運の神様ともされています。それゆえに蛇の抜け殻を財布に入れたり、蛇のチャームを財布につけたりします。さらに巳(み)と実(み)をかけて、実入りする(収入がある)と言われます。また巳年は新しいことが始まる年ともいわれています。
25年は大阪万博が開かれます。大阪ヘルスケアパビリオンでは未来の医療だけでなく、25年後のミライの自分に会えるそうです。25年後の自分はイケているのか?気になりますね。
先日、メディセレではAIの勉強会を薬学生に向けて開催しました。AIの進化はすごくて、自分の能力を広げてくれる凄いアイテムなので、使いこなせるかどうかで大きく差が開くと思いました。
24年に私が一番印象に残ったことは建築家の安藤忠雄さん(83歳)の講演です。彼は胆のう、胆管、十二指腸、膵臓、脾臓をガンで摘出してありません。臓器が五つもないなんて、医療を学ぶ私たちからすると、「どういうこと?」と思いますが、とてもお元気で、ユーモアたっぷりに話していました。
その様子を見て「考え方が人生を創る」と思いました。「成果=能力×情熱×考え方」と思っていましたが、「考え方」が一番大切です。安藤さんは「生涯青春だ!」と言っていました。どんなできごとも楽しむことができ、ベクトルが自分ではなく人に向かっていて、人の役に立とうという考え方を持っています。「お金も土地もいくらでもある。好きなものを建ててくれ」という依頼より、「凄く狭い土地ですが、家を建ててほしい」という無茶な依頼の方にワクワクするようで、83歳でも少年のようでした。
薬剤師には定年はありません。100歳を超えても現場に立つ方もいます。薬剤師はベクトルを自分に向けずに人に向けやすい職業です。生涯青春、生涯現役という薬剤師が、AIという武器を携えて活躍しているミライを皆さんと見ることができれば嬉しいです。