オカモトは、創業80周年を迎えるのを機に、コンドーム事業の発展に向けた新規戦略に取り組む。まず将来性のある海外市場でのシェア拡大に向け、中国広東省に工場を設立し、グローバルサプライ体制を強化する。日本のコンドームメーカーとして、中国に工場を建設するのは初めて。また、同社としてはコンドーム事業についても80周年を迎えており、これまでの技術の集大成として、同社コンドーム製品で最も薄い0・01mm台を実現した「オカモトゼロワン」を開発、本年中に発売する予定。
同社コンドーム製品の中国全土における販売数量は、2010年度からは対前年比20~60%増で成長を続け、昨年度(13年度)には1億個を超えている。この背景には、これまで中国国内でコンドームを小売販売できる店舗は、限られた都市でのチェーンストアを中心とした店舗だったが、最近では各都市でのコンビニエンスストア、ドラッグストアなど、販売可能な店舗が広がりを見せていることもある。