重点疾患別にR&Dユニット新設
協和発酵キリンは、4月1日付で研究本部と開発本部を統合し、研究開発本部に再編する。「腎」「癌」「免疫・アレルギー」「中枢神経」の4カテゴリー別にR&Dユニットを新設し、研究開発の機能別組織と連携しながら、創薬研究から臨床開発、育薬を一気通貫で実行し、研究の生産性向上を狙う。花井陳雄社長は決算説明会で、「サイエンスだけではなく、医療を取り巻く環境を考え、研究部門と開発部門が一緒になって研究開発を進めたい」と語った。
同社は、昨年度からスタートした中期経営計画の基本戦略で、「腎」「癌」「免疫・アレルギー」「中枢神経」の4カテゴリーを重点領域に、創薬から市販後まで一気通貫で事業を強化する方針を打ち出していた。昨年は、国内で抗癌剤の抗CCR4抗体「KW‐0761」の適応拡大申請を行ったほか、パーキンソン病治療剤「ノウリアスト」を発売。今年は創薬力を強化するため、研究本部と開発本部を統合し、重点カテゴリー別にR&Dユニットを新設した。各カテゴリーのR&D組織が、研究機能、トレンスレーショナルリサーチ、開発機能の各ユニットと協業・連携し、研究開発のスピードアップを図る。