2014年度の薬科大学(薬学部)の入学者数は、入試方式が異なる北大と東大を除くと1万3505人で、定員の1万2698人をオーバーし、一昨年以降“定員割れ”を免れている。ただ、定員に対し入学者数が10%超の大学も少なくなく、20%超と定員を大きく上回る大学も6校あった。一方、全体の定員は13年度に比べ40人減の1万2858人となり、最も定員数が多かった08年度以降、6年連続して減少し続けている。本紙調べで明らかになった。
今年度の薬科大学(薬学部)の定員数は13年度に比べ減少したが、これは6年制の広島国際大薬学部が160人の定員を14年度に120人に減じた影響。全国の薬科大学(薬学部)の定員は、薬学部新設ラッシュの最終年度に当たる08年度に鈴鹿医療科学大と立命館大が薬学部を設置し、現在74大学・学部が出揃った時点で、一部大学での定員増もあって1万3494人(07年度は1万3274人)と過去最多人数に達したが、翌09年度は1万3314人に減少し、12年度には1万3000人を切り1万2958人と減少を続け、14年度にはピーク時より636人、約5%減少した。