コニカミノルタは、今月から臨床試験支援サービスを開始し、PET、MRI、CTなどの医用画像を通じて医薬品評価を行うイメージング試験のCRO事業に参入する。これまでは医療機関向けに、複数施設で診察情報を共有するクラウドサービスや、遠隔地からの画像読影支援と、診療を中心としたサービスを提供してきたが、製薬企業向けの医薬品開発支援に乗り出す。今年春には専門部署を立ち上げ、将来的には国内売上シェアNo.1のイメージングCROを目指す。
イメージング試験をめぐっては、新薬開発の生産性向上を目的に、癌や中枢神経系疾患の開発プロジェクトで主要評価項目に画像解析評価が用いられるようになり、国内でも増加している状況。ただ、イメージング試験を受託できる国内CROは数社しかない。同社は、全国の医療機関約9000軒以上にサービスを提供してきた実績や、システム基盤を強みに、CRO事業への参入に踏み切った。