英アストラゼネカ(AZ)はスペインの製薬企業「アルミラル」から呼吸器疾患領域の権利を獲得する契約を締結した。AZは契約一時金8億7500万ドル(約897億円)と、開発・上市・販売マイルストンとして最大12億2000万ドル(約1251億円)を支払い、アルミラルが所有する開発・商業化権と新薬パイプラインを手に入れる。革新的デバイスの開発を手がけるアルミラル子会社も社員を含めて譲り受ける予定。2014年中に手続きを完了させる見通し。
アルミラルは1943年に創業し、13年の売上高は8億2500万ユーロ(約1130億円)。COPD治療薬「アクリジニウム(一般名)」をEU申請中で、アクリジニウムとホルモテロールの配合剤を米国で臨床開発している。なお、両剤とも日本国内での権利は杏林製薬に導出している。