武田薬品は16日、効率的で競争力のある事業運営を目指した新たなグローバル組織体制を発表した。販売部門は5つの地域ユニットを導入すると共に、癌とワクチンの2つは専門ユニットを設ける。研究開発部門は6つの疾患領域ユニットを4つに再編する。4月にCOO(最高執行責任者)として武田に招聘され、6月に社長に就任したクリストフ・ウェバー氏が主導する組織改革で、社長COO直属の幹部で構成する「タケダ・エグゼクティブ・チーム」も立ち上げる。完全移行は2015年4月を計画している。
販売部門の地域ユニットは▽日本医療用▽米国▽欧州・カナダ▽新興国▽日本一般用――で構成する。日本医療用ユニットは国内市場でナンバーワンのポジションを堅持するため、医薬営業本部の機能を拡充する。新興国ユニットは中韓を中心とする北アジアと従来の新興国市場を担当していた組織を集約し、拠点をシンガポールに置く。