大日本住友製薬は26日、創薬ベンチャーのサンバイオが慢性脳梗塞治療剤として創製した細胞医薬品「SB623」について、サンバイオの米子会社と米国とカナダで共同開発して独占的に販売する権利を獲得するライセンス契約を締結した。
脳梗塞の後遺症には治療薬がなく、アンメットニーズが非常に高い。
SB623は健常人から採取した骨髄液を加工・培養した細胞医薬品で、中枢神経細胞の再生を促す。他家由来細胞を利用して同一の製品を大量に作製でき、自家由来細胞治療のように医療機関で個別に細胞調製するといった処置も不要。これまでの非臨床・臨床試験の結果、良好な効果を示し、細胞医薬品で課題となる副作用が認められていないという。