大日本住友製薬は、統合失調症患者を対象とした非定型抗精神病薬「ラツーダ」(一般名:ルラシドン)の第III相試験「PASTEL」について、対照薬のプラセボ投与群に対し、有効性評価で有意差を示すことができなかったと発表した。昨年12月の速報結果では統計学的な有意差を示す発表を行っていたが、詳細な解析を行ったところ、差異が判明。2015年度の国内承認申請は難しい状況で、今後の開発方針を現在検討している。
PASTEL試験では、主要評価項目である陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)合計スコアのベースラインからの変化量について、ルラシドン40mg投与群と80mg投与群をプラセボ群と比較した。