日本病院薬剤師会の佐藤博副会長は17日、札幌市内で開かれた北海道薬学大会で、病棟薬剤業務実施加算をテーマに講演。2012年度の診療報酬改定で、医師や看護師の負担軽減に資するとして導入された経緯があるが「あくまできっかけの一つにすぎない」とし、本質的な目的は、病棟での医薬品全般に関するマネジメントを行い、「シームレスな薬物治療を地域完結型医療の中で構築すること」との認識を示した。
佐藤氏は、今後の医療の基本的な方向性として、国が「病院完結型から地域完結型」へと進む方針を示したことを受け、「10年ほど前から診療報酬改定などで地域医療連携を進めるための取り組みが、じわじわと進められてきた」とした。