厚生労働省の「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」は10日、欧米とのデバイスラグ解消に向けた運用改善案を了承した。欧米で未承認の医療機器についても、優れた試験成績が公表されているなど医療上の有用性が期待できる品目であれば、要望品目の対象に加えることにした。また、多様な要望品目を評価するため、消化器や循環器など疾患ごとにワーキンググループ(WG)を設置し、要望した学会等と連携を図ることで、機器選定までの手続きを効率化するスキームを示した。
改善策では、欧米で未承認の医療機器であっても、医師主導治験を実施中、終了している場合や、優れた試験成績が公表されているなど一定の要件を満たし、医療上の有用性が期待できる品目であれば、要望品目の対象に加えることとした。また、既に類似した機器が流通している場合でも、患者の軽減負担や医師の使いやすさが期待できる品目であれば、検討対象に追加する方針とした。