日本保険薬局協会(NPhA)が主催する「第1回全国ファーマシーフェア2015」が7月31日から3日間、横浜市のパシフィコ横浜で開催された。同フェアには、医薬品や医療機器の展示に加え、地域連携・IT化・サービス・人材・教育など薬局の経営や運営に関わる情報や、介護・福祉・子育て・サプリメント・機能性食品など、乳幼児から高齢者までの『あんしんライフ』を支える一般向けの分野が一堂に集結。一般向けおよび医療従事者向けの講演も数多く行われるなど、参加者の注目を集めるフェアとなった。
第1回開催である今回は、129社と6団体が出展した。内訳は、IT関係22社、医薬品関係22社、セルフメディケーション関係34社、医療機器関係13社、介護・在宅関係14社、その他30社。また、NPhAのテーマブースが設置されたほか、全国から29の薬科大学等も参加した。総来場者数は2万1277人となった。
フェア初日の開会式でNPhAの中村勝会長は、「昨年秋から準備を始め、今日ここに3日間のフェアが開催されることに大きな喜びを感じている。準備に携わっていただいた方々には、心からお礼を申し上げたい」と感謝の意を示した。
また、保険薬局業界を取り巻く環境に関しては、「保険薬局は何をしているのか、保険薬局のICT化はどのように進んでいるのか、教育はどうなっているのかなど、各官庁や国会議員、医師会などと話をする際には、常に問われることであり、改めてそうしたものを示してほしいとの要請がある」と指摘。「そうした状況を受け、今回のフェアを開催した動機は、保険薬局の将来を見ていただくこと、関係企業が開発されている新しい技術はどのようなものかを見ていだくことなどが大きな目的だ」と強調した。
出展社を代表して挨拶した早川文昭氏(ユヤマ専務取締役)は、「調剤は、薬剤師の方々が細心の注意を払って業務をされている。そのお手伝いをするのが、調剤機器、医療機器、コンピュータシステムなどだ。それらは毎年レベルアップし、最近ではロボットを導入することにより、さらに品質の高い調剤業務を現実のものとしている」と説明。「調剤機器等において日本は断トツの先進国である。今回のフェアを通じ、多くの方々にブースを見ていただき、ご理解を得ると共に驚いていただきたい」と語った。