厚生労働省は8月26日、2016年度予算の概算要求を公表し、一般会計の要求額が30兆6675億円と、今年度の当初予算額を2.5%上回った。社会保障費の自然増が6700億円あったことから、要求段階で30兆円を超えた。裁量的経費を15年度予算から10%削減して成長戦略や骨太方針の実現に振り向ける「新しい日本のための優先課題推進枠」には2252億円を要求した。
革新的な医薬品・医療機器の創出等には1043億円を計上。そのうち、日本医療研究開発機構(AMED)に一元化される経費として医療分野の研究開発の促進等に599億円を充てる。創薬支援ネットワークの化合物ライブラリ拡充など、オールジャパンでの医薬品創出に122億円、臨床研究体制の強化と再生医療等の実用化促進に139億円を充てる。