中外製薬は、開発中の血友病A治療薬のバイスペシフィック抗体「ACE910」について、12歳以上で血液凝固第VIII因子のインヒビターを保有する血友病A患者の予防投与療法として米FDAから画期的治療薬に指定されたと発表した。
中外製薬創製の開発品としては、抗癌剤「アレセンサ」、抗IL-6受容体抗体「アクテムラ」に続く三つ目の指定となる。
ACE910は、血液凝固第VIII因子の代替として、第IXa因子による第X因子の活性化反応を促進し、血友病Aで先天的に欠損・機能異常となっている第VIII因子の活性を補う。