厚生労働省は7日、2013年度「国民医療費の概況」を公表した。医療機関などで保険診療の対象となる治療にかかった費用の総額は40兆0610億円と前年度から8493億円(2.2%)増加し、初めて40兆円を超えた。人口1人当たりの国民医療費も2.3%増の31万4700円で、いずれも7年連続で過去最高となった。薬局調剤医療費は、12年度改定による薬価引き下げと1人当たりの調剤医療費の伸びを受け、6.0%増の7兆1118億円となった。厚労省は、高齢化の進展や医療技術の高度化が要因にあると見ている。
国民医療費の総額を年齢階級別に見ると、0~14歳は2兆4510億円、15~44歳は5兆2004億円、45~64歳は9兆2983億円、65歳以上は23兆1112億円で、65歳以上の医療費が全体の57.7%を占めた。