日本病院薬剤師会の土屋文人副会長は23日、神戸市内で開かれた日病薬近畿学術大会で講演し、薬剤調製などを支援するロボットの活用が進む中、「ロボット化に真剣に取り組むことは、薬剤師でなくてはできないことは何なのかを明らかにするということでもある」と言及。薬剤師の業務を分類した上で、ロボットなど医療システムに求められる要件を、薬剤師自らが「提案していく必要がある」と強調した。
土屋氏は、IT技術開発の進展によって、薬剤師の従来の業務をロボットが「やろうと思えばやることが可能な時期を迎えている」と指摘。計数や計量の薬剤調製を担当するロボットの活用が進む中で「これらのロボットの適法性を原点に戻って確認することが必要ではないか」と語った。