武田薬品は重点領域の抗癌剤事業について、2025年の全世界売上高を現状の倍増となる70億ドル(約7500億円)に引き上げ、グローバルでトップ10入りを目指す。特に注力するのが血液癌領域で、多発性骨髄腫(MM)治療薬「ベルケイド」で築いた基盤に、MM治療薬「ニンラーロ」と、ホジキンリンパ腫(CTCL)治療薬「アドセトリス」をそれぞれブロックバスター製品に育て上げ、売上トップ5を実現する。昨年発売したニンラーロは30億ドル(約3210億円)以上を計画する。同社が9日に開催したR&D説明会で発表された。
武田は六つの抗癌剤をグローバルで販売し、15年度売上は、ベルケイドのロイヤリティ支払いを除くと前期比1%増の3364億円となった。