シミックホールディングスは、再生医療の支援事業強化に本腰を入れる。10月には再生医療分野の臨床試験や臨床研究に特化した再生医療臨床開発部を設立し、コンサルティング業務の強化を図っている。中村和男CEOは決算会見で、「既に海外企業を含む17社から約40件のコンサルティング業務を受託している。近々臨床試験に移行する段階」と明らかにした。また、診断薬や稀少疾患薬の医薬品製造販売を行うIPD事業は、製薬企業の戦略から外れた長期収載品も扱うIPM事業として拡大し、「患者、製薬企業のための製薬企業」を目指していく。
シミックHDは、昨年に2016~18年度の3カ年中期計画を発表しており、18年度に売上高717億円を達成し、SMO事業や稀少疾患薬事業などの赤字解消を目標としていたが、初年度でCMOとSMOの両事業で黒字転換した。