厚生労働省は、H7N9型鳥インフルエンザワクチンの開発を進める方針を決めた。現時点では試験的に治験用ワクチンを少量製造し、非臨床試験まで進めることで、必要に応じてワクチンを生産、備蓄できるようにする。今後、国立感染症研究所から候補株の分与を受けたメーカーがワクチン製造に着手し、最短で来年3月に非臨床試験を終了する計画。その結果をもとに、臨床試験の実施について専門家の判断を求める。2日の新型インフルエンザ専門家会議で了承された。
H7N9型の新型鳥インフルエンザをめぐっては、3月に中国政府がヒト感染3例を公表。これまでの感染確定患者は135人、そのうち44人が死亡したと報告されている。4月に多く発生したものの、その後は減少、6月以降の感染者数は2人にとどまっている。