不正受け決断、代替施設へ
東京理科大学薬学部は、8日から始まった2017年度の薬局実務実習で、大手チェーン薬局のクオールに実習施設が決まっていた学生の派遣を辞退した。保険調剤に関する診療報酬の付け替え請求を行っていた不正行為の発覚を受けた措置で、薬学教育の観点から学生を派遣することは不適切と判断した。クオールで実習予定だった学生については、同じ地域の代替薬局を確保している。実務実習を担当する薬物治療学教室の青山隆夫教授は、「教育現場からも厳しい視線で見られていることを理解してほしい」と話している。
17年度の実務実習日程は、第I期が今月8日から7月23日、第II期が9月4日から11月19日、第III期が来年1月9日から3月26日と決まっている。東京理科大薬学部でも95人の実習を予定しており、そのうち薬局実習でクオールに派遣する学生は第I期3人、第II期2人の計5人が決まっていた。