塩野義製薬の2017年3月期決算(連結)は、HIVフランチャイズの販売拡大によりロイヤリティ収入が8割増となり、増収二桁増益を達成した。各利益は過去最高を更新した。
売上高は、前期比9.3%増の3389億円。高脂血症治療薬「クレストール」は1.4%減の431億円、降圧剤「イルベタン類」が2.6%減の153億円と売上を落としたが、抗うつ剤「サインバルタ」は市場拡大を追い風に25%増の190億円と大きく伸長し、戦略3製品では3.7%増、抗インフルエンザ薬「ラピアクタ」や特発性肺線維症治療薬「ピレスパ」などを含む戦略7製品では2.7%増と拡大した。しかし、薬価引き下げや長期収載品24品目の移管が響き、国内医療用医薬品は2.5%減の1580億円と減収となった。