日本薬剤師会の山本信夫会長は9月28日の定例記者会見で、メディカルシステムネットワークの連結子会社「シー・アール・メディカル」の社員(薬剤師、元取締役)が、病院で医師の診察を受けずに処方箋を作成し、医療用医薬品を販売していた問題について言及。どちらが無診察処方を働きかけたのかは「分からない」としつつも、「他の医療職にも影響しており、遺憾というのを超えて、まさに悪質極まりない」と非難した。
メディシスは9月19日に東京港区の東京事務所で開いた会見で、社内調査によって連結子会社の社員が、無診察の処方箋を取り扱っていたことを確認したと発表。同社の田中義寛取締役専務執行役員が、「こうした事態が再び繰り返されないよう、徹底した再発防止策を策定すると共に、役職員の法令順守の徹底を図り、信頼回復に努めていく」と謝罪した。