米大手バイオファーマのギリアド・サイエンシズが日本市場へ本格参入する。これまで他社との提携を通じて日本へ製品を供給する戦略を取ってきたが、今後は自社でも開発、承認取得、販売を手がける。ジョン・F・ミリガン社長兼COOが15日に会見し、「C型肝炎と癌のポートフォリオで日本の医療ニーズに応え、患者にベネフィットをもたらしたい」と語った。当面はC型肝炎治療剤「ソホスブビル(一般名)」について、2014年中の承認申請を目指す。
1987年に創業したギリアドは世界27カ国・地域に合計33拠点を持ち、売上高は12年実績で97億ドルに達する。抗インフルエンザウイルス薬のタミフルや抗HIV薬のツルバダの開発で知られ、HIV/AIDS、肝臓、循環器、呼吸器などの領域で16製品を上市している。