日本薬剤師会副会長の小田利郎氏は10月26日、松山市内で講演し、来春から電子お薬手帳が急激に普及すると見通しを語った。電子お薬手帳専用アプリを搭載した携帯電話やスマートフォンに処方薬情報を取り込むために必要なQRコード(2次元バーコード)を印刷する機能が、来春には各社のレセプトコンピュータに標準装備されるとし、電子お薬手帳を活用する環境が広く整備されると説明した。
現在、各調剤薬局チェーンなどによって様々な電子お薬手帳が開発され、活用が始まっている。全国標準化を目指した取り組みとしては、大阪府薬剤師会が主体になって開発した「e‐お薬手帳」が存在する。これは、薬局が患者に渡す情報提供書に印刷されたQRコードを、専用アプリを搭載した携帯電話やスマートフォンで読み込み、処方薬情報を取り込んで電子お薬手帳として活用するもの。ICリーダーライターに携帯電話をかざして情報を取り込むこともできる。