質問項目
[1]今の進路を選択された理由とその進路を目指し始めた時期を教えてください。
[2]大学時代に行った就職活動（インターンシップも含めて）を教えてください。
[3]就職に向けて、学生のうちにしておいた方がいいことはありますか。
[4]現役の薬学生にメッセージやアドバイスをお願いします。
薬局薬剤師
名前：石井 裕太さん（国際医療福祉大学出身）
職業：調剤薬局管理薬剤師
勤務先：株式会社みなとや薬局
[1]大学4年の3月に参加した合同説明会での20分間が私の人生を変えました。「何か人々の役に立ちたい」「患者様の気持ちに寄り添いたい」と思い起こさせていただいたこと、「人として供に成長していこう」と声をかけていただいたことが入社したきっかけです。
[2]合同説明会でどのような企業があるのかを調べていきました。その中で興味深い取り組みを行っている企業を見学し、職場の様子や薬剤師という職について現場の先生方にたくさんお話をうかがいました。
[3]「薬局志望だから薬局だけ見る」のではなく、病院・製薬企業・行政など様々な分野を見て多くの人から話を聞いてほしいなと思います。なんとなく病院志望だった私は薬局経営まで考えるほど人生が変わりました。奇跡的な出会いが人生の軸を見つけるきっかけとなったのです。人生が変わるのは突然です。より多くの人と交流し、様々な視点で自分を見つめ直してほしいと思います。
[4]あなたはどんな人になりたいですか？また、どんな薬剤師になりたいですか？悩みますよね。大いに悩んでください。あなたには何にでもなれる「無限の可能性」が秘められています。あなたの可能性はどこまでも広がっているのです。そんな自分自身にワクワクしませんか？皆さんの将来がより輝かしいものとなるよう、岩手から応援しております！！
病院薬剤師
名前：山崎 瑞希さん（名城大学出身）
職業：病院薬剤師
勤務先：岐阜大学医学部附属病院薬剤部
[1]初めて岐阜大学医学部附属病院を知ったのは、大学4年生の時でした。当時副薬剤部長（現在薬剤部長）の鈴木先生が薬剤部と病院内を案内してくださいました。まず、薬剤部のパンフレットを渡されて、それを見ながら、薬剤部、外来化学療法室、救命病棟などを見学しました。私は、病院ではなく「薬剤部」のパンフレットがあることに驚きました。パンフレットは100ページに渡り、業務の説明とそのアウトカムについて、発表した論文と共に記載されていました。また、外来化学療法室では看護師、救命病棟では医師や看護師から、薬剤師の仕事について説明してくださり、多職種から見た薬剤師の仕事を知ることができ、多職種に薬剤師の仕事がきちんと理解されていることに感銘を受けました。その後の学生生活の中でも、多くの病院・薬局を見学しましたが、業務に基づく研究を活発に行い、薬剤師の役割を発信し続け、こんなにも多職種にも理解される職場はほかにないと思い、岐阜大学医学部附属病院を志望しました。
[2]就職活動として行ったことは、岐阜大学医学部附属病院の病院見学会に参加しました。就職活動としてではないですが、6年間全国の病院・薬局を見学して、薬剤師の仕事を学び、これからの薬剤師はどのような薬剤師が求められるのかを考えながら過ごしていました。
[3]私は、前にお伝えしたように、少し特殊な薬学生生活を送っていました。就職活動とは関係ない低学年の頃から薬剤師の現場を学んでいったことで、より患者さん目線で、薬剤師の仕事の価値について考えられたと思っています。実習で触れられる病院・薬局はそれぞれ何万とある中の一つにすぎません。その二つですべてを知ろうとするのではなく、実習する前から薬剤師の地域でのイベントをお手伝いして薬剤師の仕事を知ったり、仲良くなった薬剤師に見学をお願いして、より広い視野で薬剤師の仕事を考えてみると、より患者さん目線の薬剤師に近づけるかもしれないと思っています。
[4]病院薬剤師を目指している人に、就職試験直前についてアドバイスをすると、他業種と比較して、就職試験・面接の時期が遅い病院が多いです。行きたい病院から内定をいただくことができるのか、他の業界も考えておいた方がいいのかと不安になることもあると思います。私は、岐阜大学医学部附属病院のみを受験しました。不安になることもありましたが、自分を信じて選考まで準備の時間を十分に取ることができたので、入職できたと思っています。書類、面接、試験の準備は、簡単ではないです。しかし、頑張った先に患者さんの笑顔があると信じて取り組み、希望の内定先に入職されることを心から願っています。
