【医学アカデミー薬学ゼミナール】次回国試に向けた勉強法

2022年3月1日 (火)

薬学生新聞

教育推進部長薬理・病態・薬物治療講師 村上 理、オンライン教室化学講師 原田 真理、教育課法規・制度・倫理講師 堀川 絵里

 2月19、20日に第107回薬剤師国家試験が実施されました。国試は106回から新出題基準にそって実施されています。最新国試の傾向をふまえて108回国試対策を始めましょう。今回は国試に向けて勉強を始める皆さんに効率的な学修方法をお伝えします。ぜひ、これからの勉強に役立ててください。

 「改訂モデル・コアカリキュラム」では、科目の知識をつなげた横断的な学修が求められています。例えば、従来別々の項目として扱ってきた「薬理」「病態・薬物治療」が「E2 薬理・病態・薬物治療」の項目で取りまとめられ、国試でも「薬理」と「病態・薬物治療」で理論問題の連問(106回では4連問)が出題されています。

複合本となった「薬理・病態・薬物治療」

複合本となった「薬理・病態・薬物治療」

 薬学ゼミナールでも、108回国試を受験する皆さんが積極的に科目横断的な学修ができるよう、2022年度より薬剤師国家試験対策参考書(参考書『青本』、問題集『青問』)を「薬理」と「病態・薬物治療」が一緒に学修できる複合本にリニューアルします。実務の知識も追加することで、薬理と治療の知識を臨床につなげられる参考書になっています。

 108回国試に向けて、なるべく多くの科目知識をつなげながら学修していきましょう。

既出問題の傾向把握を

 国試に向けて勉強を始める場合、まずは既出問題の傾向を掴みましょう。近年の国試では、既出問題の周辺知識を問う出題、問い方を変えた出題などが多くを占めますので、既出問題の把握は最優先事項です。既出問題で知識を整理するとともに、出題傾向や頻出範囲を知り、早めに自身の得手不得手を把握することで、その後の学修を進めやすくしておきましょう。

 既出問題の周辺知識について学修するには、既出問題だけでなく関連問題を多く解くことが効率的です。薬ゼミでは国試対策として、新出題基準に対応した参考書(青本+青問)での学修を勧めています。

問題集(青問)

問題集(青問)

 青問には既出問題7年分相当(赤枠)と、薬ゼミのオリジナル問題(赤以外の枠)を収載し、国試対策として十分な演習量を収載しています。更に、既出問題は出題当時の正答率・選択肢率も記載していますので、ひっかかりやすいポイントもわかります。青本・青問ともに問題ページは、左に問題、右に解答解説の見開きで構成されていますので、なるべく解答を見ずに演習できると良いでしょう。繰り返し演習する場合にも、非常に使いやすいと好評です。青問などでの問題演習の後は、参考書(青本など)の該当箇所を前後の知識まで含めて学修しましょう。近年の国試の変動を踏まえ、青本には勉強しやすい工夫が盛り込まれています。

 国試対策は長期戦です。勉強を進めていくと様々な疑問や要望が出てきます。薬ゼミではそれら学生からの意見を新青本に盛り込み、学修しやすくしています。

表

自身の学修スタイルを見つけよう

 21年度、薬ゼミは「コロナ禍でも学びを止めない」をコンセプトとして、新たに「ライブ配信教室」を立ち上げました。

 毎日薬ゼミに通うことで自然と勉強する環境を作り、多くの薬剤師を輩出してきた「通学スタイル」。しかし、「近くに薬ゼミの教室がない」「コロナ禍で通学が不安」といった学生にも寄り添いたいと考えて立ち上げたライブ配信教室は、2年目の22年度、通学スタイルのカリキュラムをベースにライブ配信教室だからできることにこだわり、新たな取り組みを実施します。

 また、子育てや仕事をしながら薬剤師を目指す方には、いつでも、どこでも、弱点範囲の動画を繰り返し視聴し、何度でも問題を解くことができる「オンライン教室」で、通学スタイルと同様の講義を提供します。

 薬ゼミは、多様化する学生の状況に合わせた様々なコース設定で国家試験合格を全力でサポートします。国試対策だけでなく、入学前~国家試験対策のリメディアル・低学年教室の個別指導も含めて、ぜひ、自分にあった学修スタイルを見つけてください。随時、相談も受け付けています。自分で決められない時は気軽に相談してください。



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