キャリア・ポジション代表取締役
西鶴 智香
Q
薬学部5年生です。自分なりにいろいろと準備して就活を進めているつもりですが、2回連続で面接に落ち、すっかり自信をなくしてしまいました。振り返ってみると、志望動機をうまく話せなかった気がします。面接突破の極意を教えてほしいです。
A
2回連続で落ちると、気分が落ち込みますね。ご相談を受け、自分の就活を思い出しました。バブル期で誰もが即内定をもらえる時代に、就活に出遅れた私は計12社落ち、泣きながら就活していたんです。13社目でやっと内定をもらえました。
何が落ちた原因だったのか、未だに真実はわかりませんが、一つ言えることは、会社側が欲しい人材像は同じではないということです。活動的な人を求めていたり、協調性がある人を優先していたりするなど、会社によって違います。
では、面接対策について。まず、面接で聞かれたことにうまく回答できなかった場合は、準備不足だったといえます。志望動機のまとめ方ですが、着飾った言葉を使わず、正直な動機を率直にまとめてみましょう。例えば、「説明会での〇〇薬剤師のエピソードに共感した」「〇〇薬剤師が理想の薬剤師だと思った」という気持ちを率直に伝え、そんな薬剤師が活躍できる会社に興味を持ったと話せばよし!ただし、敬語表現で!その準備だけはしておきましょう。
次に、自己PRをまとめ直しましょう。社会人は、毎日いろいろな試練や理不尽と感じることに遭遇します。その都度、それらを乗り越える力強さが求められます。その力があるかどうかも面接で見極められますので、「困難に打ち勝った自分」や「自分を変革できた具体的エピソード」を準備して。それがあなたのタフさを伝えられているか、就職課や先生にチェックしてもらいましょう。
最後に、自分の第一印象を上げることを最重視すること。社会人に求められる「清潔感」や「親しみやすさ」が備わっているか、周りにチェックしてもらうこと。ポイントは、面接の部屋に入る際、「微笑み顔」と「口元を上げる」ことです。やる気が伝わり、感じがいいなと思わせることができます。特に意識したいのが、同世代だけでなく大人(特に年配者)から自分がどう見えているかを知ること。面接官は大体において40代以上の大人で、異性の可能性もあります。その目線を知っておきましょう。
話しながら混乱しがちな方へ。スマホで自分の話す姿を撮影し、練習して!話す際には、結論が先、時系列で話さない。文は短く、接続詞でつなぐことがコツです。私も実践中です!