沢井製薬の澤井光郎社長は3日の記者懇談会で、次期薬価制度改革の論点となっているジェネリック薬(GE薬)の新規収載薬価の引き下げに言及し、「薬価が高いからGE薬が広がらないということは十分に検証されていない」と指摘し、実際に引き下げた場合には「開発品目に影響を与えるのは必至」と述べた。一方、既収載GE薬の価格帯をさらに集約する方向性は、同社にとって追い風になるとの認識を示した。
次期制度改革ではGE薬の新規収載薬価をめぐり、現行は先発品薬価の原則7割としている基準を、6割か5割に引き下げる案が浮上している。