薬と健康の神様を祀る名古屋の少彦名神社創建100周年を記念した薬祖神大祭が16日、名古屋市中区丸の内の同神社で開催され、一般参詣者らを含め約1000人が訪れ、賑わいを見せた。今回は100周年ということもあり、大阪道修町の少彦名神社や京都二条の薬業銅駝会関係者等、例年以上に多くの薬業関係者らが参加した。
同神社は1915(大正4)年11月に創建。今回、周年記念事業として社殿と鳥居を新築し、神社のシンボルでもある『福兎』の石像も設置する造営を行った。また、大祭に合わせ製薬会社や医薬品卸業者らで構成する奉賛団体『薬祖敬神会』(会長高木裕明氏)メンバーらが神社と薬祖神の市民に向けた広報活動を展開した。
今回の薬祖神大祭は、例年通り、烏帽子の調薬師が薬研と鉄鉢を用いて奉納する調薬奉献が行われたほか、楽太鼓、笛、笙、篳篥による雅楽の生演奏も披露。また、薬祖敬神会の会員会社の女性社員2人が巫女として、奉納「浦安の舞」を踊る神事も行われ、参詣者がその姿に見入っていた。また、会場では恒例の小学生向けの紙芝居も上演。参詣者や近隣の小学生向けの綿菓子体験コーナー、似顔絵コーナー、福引きなどのイベントも行われ、場を盛り上げた。