みんなの認知症情報学会、11月下旬に設立‐AIで新たな認知症ケア

2017年11月1日 (水)

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竹林洋一氏

竹林洋一氏

 認知症ケアの効果をITで分析する認知症情報学を確立した静岡大学創造科学技術大学院の竹林洋一客員教授は、認知症分野での医療や介護現場で得られた知見を人工知能(AI)などで解析し、認知症ケアでの新たなエビデンス構築を目指す「みんなの認知症情報学会」を11月に設立する。介護現場などで認知症ケアを施している実際の様子を映像に記録し、映像から認知症当事者の言語や動作などをAIで解析。人間の認知情動を理解し、属人的な面が強かった認知症ケアに対して、客観的なエビデンスを蓄積することで、ケアの質の底上げを目指す。

 みんなの認知症情報学会は、竹林氏が理事長に就任し、認知症訪問医療の先駆者である千葉大学の上野秀樹氏、人工知能自然言語処理と個人情報の利活用の権威である東京大学の橋田浩一氏が副理事長を務める。理事には、画像処理の各々の専門家や元厚生労働省関係者、マスコミ関係者などを揃え、静岡大学インキュベーション施設に事務局を設置する。公的な資金援助に頼らず、認知症の啓発や個別評価サービスといった営利事業と学術的な活動やビッグデータの構築などの非営利事業を並行して手がける方向だ。発達障害や統合失調症、介護うつなども対象としている。



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