学園祭シーズンも佳境を迎えている。薬科大学でも各々の個性を生かした模擬店やイベントで盛り上がっており、まだまだ学園祭ラッシュは終わらない。そこで、首都圏の薬科大学・薬学部キャンパスを中心に、今月に開催される学園祭をピックアップして紹介したい。既に自分が在籍する大学の学園祭が終わってしまった学生は母校の学園祭と比較しながら、就職活動に悩んでいる学生は気分転換も兼ねながら、既に卒業した社会人は学生時代を懐かしみながら、ぜひ学園祭を楽しんでほしい。
第64回東薬祭 東京薬科大学
例年約4000人が来場する東薬祭。注目のイベントは、毎年恒例の東薬祭運営委員会メンバーによるルームスプレー講習会だ。今年度の東薬祭テーマ「歩~青き彗星の軌跡」にちなんで、青色の服を着たメンバーが受講者の“今の気分”に合わせたアロマセラピーを提案し、薬学生らしく試験管を用いてアロマを一緒に作る。服の色やテーマは毎年変わり、昨年はオレンジだった。
そのほか、同大教授による公開講座や学生による体験実習、都内最大級の薬草園の案内なども行っており、どの世代にも楽しめる学園祭になっている。
第29回桜薬祭 日本大学薬学部
各学部によってキャンパスが点在する日本大学だが、桜薬祭を開催する薬学部は千葉県船橋市に位置する。最寄り駅は、東葉高速鉄道の船橋日大前。2000人が訪れる。
桜薬祭では、薬草園で行われる薬草教室、教室での薬剤師体験など薬学部ならではのイベントが豊富で、薬剤師の仕事を知る機会がたくさん用意されている。
もちろん、音楽系サークルによる演奏や学術系サークルによる発表も充実。各サークルが出店する屋台は、「グルメの食通も満足する」レベルとの噂だ。
第5回四季祭 帝京平成大学中野キャンパス
薬学科や看護学科、児童学科などを有する中野キャンパスでは、6500人が来場する四季祭を開催。各学科、コースの特徴を生かした企画が充実しており、薬学科では中野区や中野区医師会、東京オレンジバルーンフェスタ協議会と連携し、薬物乱用防止キャンペーンや癌について考えるオレンジバルーンフェスタを企画している。
薬学科以外にも、児童学科・幼稚園コースでは、子ども向けの遊びゾーンやファミリーコンサートを行う予定。
第12回浜薬祭 横浜薬科大学
3500人が訪れる浜薬祭の魅力は、図書館棟21階の展望台を一般開放することだ。同大キャンパスは、遊園地の「横浜ドリームランド」の跡地に建設されており、ドリームランドに併設していた「ホテルエンパイア」の建物が、現在は図書館棟として再活用されている。展望台では、天気が良ければ富士山や江ノ島を見ることができる。
また、近隣農家との連携による野菜の提供や、ハーブティーの試飲など健康志向の取り組みが目立つ。同大連携校の高校生によるイベントも開催される。