【厚労省】医療費が38兆円を突破‐11年度概況

2013年11月21日 (木)

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調剤は7.9%増の6.6兆円

 厚生労働省は14日、2011年度「国民医療費の概況」を発表した。医療機関などで保険診療の対象となる治療にかかった費用の総額は38兆5850億円と前年度より3・1%増え、過去最高を更新した。1人当たりの国民医療費も3・3%増の30万1900円と初めて30万円を突破した。厚労省は、高齢化の進展と共に、医療技術の高度化により治療費が膨らんだことなども大きな要因として考えられるとしている。

 制度区分別では、「医療保険等給付分」が18兆3360億円(対前年度2・5%増)、「後期高齢者医療給付分」が12兆2533億円(4・8%増)、「患者等負担分」が5兆0085億円(0・1%減)、「公費負担医療給付分」が2兆6353億円(6・0%増)となっている。

 診療種類別では、医科診療の医療費が27兆8129億円で、歯科は2兆6757億円、薬局調剤は6兆6288億円だった。調剤は、医薬分業の進展に伴い処方箋枚数が増加したため、前年度比4876億円増、伸び率も7・9%(10年度は5・5%)と高くなっている。



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