マツモトキヨシホールディングス(マツキヨHD)は、東日本大震災の復興支援の一環として、岩手医科大学で学ぶ薬学生を経済的に支援することで、地域に貢献できる優秀な薬剤師の育成につなげることを目的に、奨学金制度の導入を決定した。この奨学金授与式が14日に、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡本館で行われた。
マツキヨHDグループでは、東日本大震災の復興支援として、義援金の寄付、支援物資の寄贈、募金活動、日本チェーンドラッグストア協会と協調しての薬剤師の派遣、新規および中途採用者の雇用枠拡大など、地域医療の一翼を担う企業として、被災地域の復興に貢献する活動に努めてきた。
現在、震災から3年以上が経過したものの、被災地域の復興は道半ばであり、家族や本人が被災したことによる経済的理由から、学業継続が困難になる人もいる。実務実習が主体となる薬学5年次生では、さらに経済面で厳しい状況に直面する人もある。そこで今回、志の高い学生を支援することで、被災地の復興と地域医療に貢献できる人材が育成される一助になればと考え、奨学金制度を導入することとした。