【国試予備校の現場から】ドラクエに学ぶ記憶術

2017年7月1日 (土)

薬学生新聞


メディセレスクール
小倉 佑介

小倉佑介氏

 ドラゴンクエストというテレビゲームをご存知でしょうか。簡潔にいうと、魔王を倒すために勇者が冒険をする物語です。ドラクエが好きな人は、ゲームに出てくる呪文の名前、街や城の名称をよく覚えています。しかし、学校の「社会」の授業で習う国名、川、砂漠、山脈の名称となると覚えられません。その理由はアウトプットの量が全然違うためです。

 休み明けになれば、攻略法を聞きたくてゲームを先まで進めている者の周りに人が集まります。そこで話し手と聞き手の間に自然とアウトプットの機会が生まれ、色々な名称が記憶されるわけです。

 ゲームも学習も脳の働きは同じです。人に伝えたいという明確な理由が脳を活性化します。また、人に伝えるためには自分がまず内容を把握しなければいけません。これが理解であり、長期記憶の礎になります。

 ゲーム内のダンジョンには様々な罠があります。例えば、ボタンを正しい順番で押さねば次に進むための扉が開きません。これを現実の世界にも取り入れてみましょう。覚えるべき必要事項の穴埋め表をトイレの前に貼り、毎度それに解答せねば入室できないようにすると、きっと忘れないでしょう。これを陳述記憶といいます。

 ゲームには様々なモンスターが出現します。木属性モンスターは火に弱い、金属性モンスターは雷に弱いという相性があります。因果関係を考えて弱点を見抜くのですが、これは考える力の養成に繋がります。これを連想結合法といいます。

 脳は重要ではないと判断した情報を整理し排除します。長期記憶を形成するには、陳述記憶を毎日積み重ねたり、連想結合法で脳に強いインパクトを与えたりすることも有効です。

 ゲームの楽しさの一つは、自分の成長を実感できることです。戦闘を繰り返してレベルが上がれば、最初は倒せなかった強いモンスターを倒せるようになります。演習という戦闘を繰り返し、テスト等の結果で喜びを実感できるよう、記憶術を駆使し自分の成長を楽しんでください。



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