【国試予備校の現場から】どうすれば覚えられるのか

2018年1月1日 (月)

薬学生新聞

メディセレスクール
北川 佳史

北川佳史氏

 はじめまして、今回このコラムを担当するメディセレスクール専任講師の北川佳史です。

 新年を迎え、そろそろ薬剤師国家試験を意識する時期ですね。最近、勉強したのにすぐ忘れてしまうという生徒の悩みをよく耳にします。そんな学生さんも多いのではないでしょうか。実際、国家試験は「覚えていること」が受かるための絶対条件です。特に年明けからはいかに覚えるかが重要です。では、どうすれば覚えられるのかをお話します。

 物事を覚えるためには何度も繰り返し問題を解きましょうとよく言われます。しかし、重要なのは「解くこと」ではなく「解き方」なんです。では、どんな方法で何度も解けば良いのでしょうか。ここが今回のポイントです。

 具体的には、[1]どこが間違っているのかを見る[2]試験本番での引っ掛けポイントはどこなのかを考える[3]文章の最初だけで全文を言えるようにする[4]寝る前に今日勉強したことを思い出す――を意識しながら問題を解くことが重要になります。

 友達と問題の出し合いをしたら覚えていたという経験はありませんか。これはすごく理にかなっていて「意識的に考える」と「思い出す」を同時にしています。

 意識的に考えることで、覚えなければいけない記憶として処理されます。思い出そうとすることで頭の奥にしまい込んでいる記憶が長期記憶に変わります。実際に、人の名前を思い出そうして思い出せた時、記憶に残っていることはありませんか。勉強も同じです。意識的に見て、考えて、思い出そうとすれば、確実に覚えることができます。問題をたくさん解くことではなく、上記のポイントを意識して何度も問題を解いてみてください。

 「自分はできない」なんて思っている方。そんなことはありません。皆さんは大変な受験戦争を経て薬学部に入学したのですから、必ず国家試験に受かる実力は持っています。ここからは諦めないことが大事です。ただ、ストレスが蓄積すると海馬の機能が低下する恐れがあるので、適度なリフレッシュもお忘れなく。あくまでも適度ですからね!



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