【考えよう!キャリアデザイン】プロとは何か [4] 力を発揮する仕事とは

2019年5月1日 (水)

薬学生新聞


キャリア・ポジション社長
西鶴 智香

西鶴智香氏

 3回にわたってお伝えしました「プロとは何か」。今回は、薬剤師が「プロ」としてその力を発揮できることは何なのか、についてまとめてみたいと思います。薬剤師は薬の専門家である、ということには同意いただけると思いますが、では、薬の専門家である薬剤師にしかできない仕事とはいったい何でしょうか。

 薬剤師の仕事内容を挙げてみましょう。まずは薬局薬剤師の処方箋調剤の場面。調剤業務は法律で薬剤師にしかできない仕事になっています。ただし、現在の調剤業務のうち医薬品を取り揃える業務については、その多くで機械化が進みました。一部の業務は、機械の操作方法を覚えれば誰でもできる仕事になっていると言われても仕方がありません。

 それならば、薬剤師がプロとして力を発揮する部分以外は、直接薬剤師が行わなくてもいいのではないか、法律も変えるべきではないかと議論されています。処方箋を手にして調剤をするというこの一連の「調剤業務」の中のどの部分が「薬の専門家である薬剤師が、プロとしての力を発揮できる」部分なのか。皆さんはどう考えますか?

 例えば、処方箋を見て、患者の疾患にあった処方なのか、用法用量は正しいのかを再検討し、薬の専門家としてさらにいい方法があれば、それを医師に伝えたり、患者が適切に服薬できるように指導したりする。そういった業務は薬剤師でしか担当できない仕事だと私は思います。

 一方、病院薬剤師の仕事を見れば、医薬品を取り揃える業務は機械化され、非薬剤師の活用も進んでいます。今や病院薬剤師の業務の主軸は、単に薬を取り揃える仕事から、病棟に常駐して薬の効果や副作用を評価したり、薬の選択を再検討したりする仕事へと移行しました。薬剤師がプロとしてやるべき仕事は何かが、明確になってきています。

 薬剤師が、他の医療従事者から薬のプロと認識され、その力を発揮できるのはどんな場面でしょうか。「さすが薬剤師」と言われる仕事をもっと増やしていくことが求められています。



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