【国試予備校の現場から】高校の先生から見た薬学部

2019年11月1日 (金)

薬学生新聞


メディセレスクール社長
児島 惠美子

児島惠美子氏

 こんにちは。メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。このほど全国の高校で進路指導を担当する先生に「進路指導では生徒の何を重視して、どの学部を勧めているのか?」というアンケートを取りました。

 264校から回答があり、先日の日本薬学教育学会大会でポスター発表いたしましたが、要点をざっくりいいますと、▽看護学部は、学業成績が悪くてもコミュニケーション能力の高い子に勧める▽薬学部は、学業成績は良いが、コミュニケーション能力が一番低い子に勧める――という結果になりました。

 コミュニケーション能力を重視する学部別順位は、1位「看護学部」72.3%、2位「医学部」53.4%、3位「歯学部」39.8%、4位「その他の医療系学部」37.1%、5位「薬学部」28.4%となり、薬学部は最下位でした。

 薬剤師の業務が「対物」から「対人」へと移り変わる中、コミュニケーション能力の重要性が叫ばれています。では、どうすればその能力は高まるのでしょうか。

 まずは相手に興味を持つこと。人は、自分のことを分かってくれている人に好感を持ち、信頼を寄せます。相手との共通点や違いを見つけましょう。

 共感することも重要です。人は様々な状況に陥ります。その状況に共感してくれる人に好感を持ちます。相手の気持ちになって、同じ感情を持ってみましょう。

 相手との一体感をつくる技術もあります。スピードや口調などを合わせる“ペーシング”や、ジェスチャーを相手と鏡写しにする“ミラーリング”を試してみてください。

 聞き上手になって、相手の話をよく聞きましょう。コミュニケーション能力は話すことだけではありません。うなずきや相槌を入れるだけで印象が変わります。

 話が長かったり、結論が分からなかったりする話し方は、相手に伝わらない代表例です。話す順番を変え、結論から先に話しましょう。

 これらの理論に加えて、テレビでも構いませんので、説明や相槌が上手い人など、コミュニケーション能力の高い人をよく観察し、真似をしてみてください。コミュニケーション能力を磨き、薬の知識を増やして、人のお役に立てる薬剤師になりましょう!



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