30日、中間まとめ
厚生労働省は2日、バルサルタン臨床研究をめぐる検討委員会の第2回会合を開き、臨床研究発案から論文作成まで過程を検証するため、ノバルティス社、京都府立医科大学、東京慈恵会医科大学からヒアリングしたが、なぜデータ操作が行われたのか真相究明は進まなかった。
この日の検討会では、別途検討チームを作り、ノ社と京都府立医大、慈恵医大の3機関を対象に調査を行うことを決めた。その後のヒアリングでノ社は、データセンター神戸CNSの人物を特定し、「データを各大学に毎月送付していた」との証言を得たことを明らかにしたが、ノ社としてCNSとの接触はなかったとした。大学側も一般的な研究プロセスから大きく逸脱していた事実を示し、問題点を指摘した。
厚労省は今後、元社員や研究責任者からヒアリングを行った上で、次回30日の会合で中間的に取りまとめを行う予定である。