厚生科学審議会再生医療等評価部会の「ヒトES細胞の樹立に関する審査委員会」は6日、国立成育医療研究センター研究所が提出していた胚性幹細胞(ES細胞)をヒトの再生医療向けに作製する計画を了承した。ES細胞を臨床研究に使用するケースは京都大学ウイルス・再生医学研究所に続いて2件目。10月に開催予定の同部会で了承後、埼玉医科大学が提供した受精卵からES細胞を作製し、来年度から製薬企業、医療機関などに提供したい考えだ。
2014年に厚生労働省と文部科学省が「ヒトES細胞の樹立に関する指針」を改定したことで、臨床研究への使用が可能となり、6月には両省の各審査委員会で京大再生医学研究所の計画を国内で初めて了承していた。