就実大学薬学部は、学生がカードゲームで競いながら楽しく意欲的に化学構造式を覚えられる教材を開発し、1年次後期の授業で活用している。化学構造式の基本骨格を表示した100種類のカードを作成。「UNO」ゲームに準じたルールで5~6人の学生がグループになって対戦し、先に手札を全て捨てることができた学生が勝者になる。学生の授業態度を評価したところ消極的な学生はほとんど見受けられず、多くの学生が積極的に取り組んでいたという。
医薬品を中心とする有機化合物の中から100個の主要な基本骨格を選別。これらの化学構造を描画ソフトで作成して印刷し、無地かるたに貼り付けて100枚1セットのカードを作成した。各カードの中央には化学構造式を配置。カード上部は10種類の官能基で色分けし、下部には分子を構成する炭素原子の数を示している。