首都圏や関西圏の一般生活者2000人を対象に製薬産業に対するイメージを聞いたところ、全体の85%が「信頼できる産業」と評価していたことが日本製薬工業協会が実施した「くすりと製薬産業に関する生活者意識調査」で明らかになった。ただ、信頼する理由は「信頼するしかないから」「なんとなく」が上位回答で確固とした信頼感を獲得しているとはいえない実態が浮き彫りになった。技術力や社会的必要性、研究開発に熱心であるかのイメージでは高評価だった一方、自然環境への取り組み、消費者の声を聞くなどの評価は低かった。治験に対する認知率は8割を超えたが、参加意向は3割台と前年を下回った。
調査は、今年6月26~28日の3日間にわたって、医療関係者や製薬企業従事者を除く満20歳以上の男女2000人に、医薬品や製薬産業に対する理解・信頼感を高めるための広報活動の資料として、インターネットを通じて実施された。